School Photo



 私の仕事は市内の高等学校や小学校、幼稚園・こども園さんの撮影がメイン。

今日はその「学校撮影」について触れてみよう。(何目線?)


 日本中どこの市町村にも、よほど学校の規模が小さなところを除いて、必ず存在すると言ってもいい人物。「カメラマンのおっちゃん」

ハイ。私です。

老若男女問わず、学生時代の青春を切り取ったお写真がタンスの奥底に封じ込められていると思うけど、あれこそ我々の「汗と涙の結晶」

お盆や年末に実家に帰り、同窓会などでみんなと会う前に少し昔の事を振り返っておこうかな…

あれ?卒業アルバムどこにやったっけ?おかーん!私の卒アルどこやったー?


なーんて存在の卒業アルバム。

はい。アレこそが我々の「汗と涙の結晶」


小学生なら5年生の教育合宿あたりから、中高生なら入学から卒業までの3年間。

おっちゃんはみんなの写真を撮り続ける。

昼休みや楽しい行事で垣間見える笑顔。

テストや授業、真剣勝負の運動会で見せる凛々しい顔。悔しい顔。

3年間の表情を一つ一つ文字で表すと、とんでもない文量になるので早々にやめておこう。

 それはさておき、携帯電話に「カメラ付き」というものが生まれ、現在では一眼レフの性能に迫り来る程の性能になっているスマートフォンのカメラ。

父曰く、「カメラ付き」が生まれてからというもの売り上げは下がる一方だったそうだ。

しかし、やはり「写真」というものはその人の価値観であって、スマホのカメラの性能がどれだけ上がろうとも、写真を欲しがる保護者、生徒は必ず居る。

 

運動会、自分の息子が走る雄姿をファインダー越しではなく、この目に焼き付けたい!写真はプロに任せれば良い!

修学旅行、自分たちで自撮りをしても、どうしても景色・人物がうまく収まった写真が撮れない!

そんな保護者&生徒たちの為に「カメラマンのおっちゃん」は頑張ります!負けません!


しかし、これまで「記録的な写真」を撮ってきた「カメラマンのおっちゃん」のままではいけない。

センスを見せる必要がある。背景も踏まえた画角で笑顔が撮れればそれで良い時代ではない。

どうしたらその写真を欲しがってもらえるか?顔をプリクラやスマホアプリのようにお目々デカくして、輪郭細っそりさせれば売れるのか?


そんなわきゃない。

一年一年、見違えるほどに成長する子どもたちを写すだけなら親が一番上手に写せるかもしれない。

しかし、我々は他人だけどプロだから、常に成長しなくては。そこで、こんな言葉を知った。



【温故知新】 

尊敬する先輩から教えて頂いた四字熟語。


前に学んだことや昔の事柄をもう一度調べたり考えたりして、新たな道理や知識を見い出し自分のものとすること。古いものをたずね求めて新しい事柄を知る意から。▽「温」はたずね求める意。一説に、冷たいものをあたため直し味わう意とも。「故ふるきを温たずねて新あたらしきを知る」または「故ふるきを温あたためて新あたらしきを知る」と訓読する。


「時代が違うから」と半ば諦めてる自分に、喝を頂いた。

フィルム時代、カメラマンが「職人」と呼ばれた頃を生き抜いた父の世代。

「撮る」こと自体が誰にでもできない時代、そんな時代に先人たちは何を思いシャッターをきったのだろう。


それと同じ。


デジタルの今でも

「どうすれば被写体が喜んでくれるだろう?」


その思いは同じ。


だとすれば。


具体的な答えは見つからないけど、その思いが「答え」となるように。

「カメラマンのおっちゃん」は頑張ります。



中村写真事務所「PIC.nic」

自身のポートフォリオ。 仕事のこと。 写真のこと。 生活のこと。 地元のこと。 日田でのこと。 旅先でのこと。

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